【竹富島=竹富】竹富小6年の鶴丸花緒さん(12)がこのほど、実用英語技能検定(英検)の1級に合格した。英検で最高難易度の1級のレベルは「大学上級程度」とされる。日本英語検定協会によると、詳細な合格者の情報は公表していないが、小学生での合格は「全国的に見てもかなり、まれと言えるすごいことだ」(同協会担当者)。鶴丸さんは「受からないと思っていたのでびっくりした」と合格を喜んでいる。
鶴丸さんは米・ハワイ育ちで、5年生になる頃、家族で沖縄県竹富島に移住した。英語力を維持してほしいと母親の明緒さん(48)が英検の受験を薦め、5年生の前半で2級を、5年生の終わりごろには凖1級を取得した。
今回合格した1級の問題には、時事的・社会的な話題が多く含まれている。専門的な分野への考え方を英語で問われることもあり「質問の意味が難しかった」(鶴丸さん)。それでも授業の合間などの時間を勉強に充て、合格を果たした。明緒さんは「1級は社会的な問題が多いので、勉強することでいろいろなことに興味を持つようになった。合格よりうれしい」と目を細める。
毎日、本を読むほどの読書好きで、お気に入りはロマンチックだというギリシャやローマの神話。読むのはもちろん洋書だ。英語の楽しさは、世界のいろいろな情報に触れることができるようになることだという。
鶴丸さんは「来年は中学校に進学する。英語以外の勉強も頑張りたい」と次の目標を見据えている。
(西銘研志郎)