コラソン逃げ切る アースフレンズに32-31 ゴールを狙い続け「粘り勝ち」 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子8位の琉球コラソンは17日、東京都大田区総合体育館で11位のアースフレンズBMと今季第14戦を行い、32―31で辛勝した。通算成績は6勝7敗1分け。コラソンは試合開始から連続4得点で主導権を握るも、相手に追い上げられて前半を16―14で折り返す。後半は食い下がる相手に一時逆転を許すなど最後までもつれる展開となった。しかし試合終了のブザーと同時にLW仲程海渡が相手の反則を誘い、7メートルスローを決めて勝利をもぎ取った。次戦は25日、豊見城市民体育館でトヨタ紡織九州と対戦する。


 

アースフレンズBM―琉球コラソン 攻撃の要としてチームを引っ張ったコラソンの石川出=17日、東京都大田区総合体育館(琉球コラソン提供)

 ホームで11月にあった初対戦でアースフレンズBMに惜敗していたコラソン。雪辱に燃えてアウェー戦に臨み、借りを返した。最後までもつれる展開も、ゴールシュートを狙い続けたコラソンの粘り勝ち。人生初というノータイムの7メートルスローで決勝点を挙げたLW仲程海渡は、「我慢して勝ち得た大きな一勝」と喜びをかみしめた。

 31―31の同点で後半残り32秒。ベンチの東江正作監督がタイムアウトを取る。チームは、この日最多7得点と好調なCB石川出にボールを託した。石川が鋭く放ったシュートは相手守備にはじかれたが、引き続きコラソンボールへ。最後にパスが回ってきた仲程が相手の反則を誘い、7メートルスローで勝負を決した。

 前半と後半の出だしは、コラソンペースで試合が進んだ。身長196センチの台湾出身・GK許智坤(シュー・ジークン)が好セーブも連発。だが、GKも下げて7人体制で総攻撃を仕掛けてくる相手に徐々に追い上げられた。それでも最後まで集中力を切らさず、東江監督は「粘れたことが勝因につながった」と選手をたたえた。

 石川は「次はホームでファミリアの声援を力に代えて戦える。しっかり戦っていきたい」と勝ってかぶとの緒を締めた。

(金良孝矢)