アスティーダ競り勝つ TT彩たまに3-1 吉村、抜群の勝負強さ Tリーグ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは17日、那覇市民体育館でTT彩たまと対戦し、3―1で勝利した。第1マッチダブルスは張本智和・木造勇人が2―0で勝利したが、第2マッチシングルスは濵田一輝が1―3で敗北。1勝1敗で並んだが第3マッチシングルスの張本と第4マッチシングスの吉村真晴がいずれも3―0でストレート勝ちし、3カ月ぶりのホーム戦を白星で飾った。通算成績は8勝6敗の勝ち点29で順位は1位のまま。連敗を2で止めた。次戦は18日午後1時から同体育館で木下マイスター東京と対戦する。


 

琉球アスティーダーTT彩たま 第4マッチシングルス サーブに集中する琉球の吉村真晴=17日、那覇市民体育館(大城直也撮影)

 スコアは10―9。第1ゲーム最終盤の勝負どころ、バックが得意な相手に対し、吉村真晴の選択は鋭く右に曲がる深いサーブだった。「競った場面でチキータをされるのは嫌だったから、あれが一番いい選択だと思った」。狙いは的中。腰の引けた相手からミスを誘い、ゲームを先取した。

 続く第2ゲーム。3連続得点を許して9―9と並ばれ、相手に勢いがあったが、バックのサーブレシーブでストレートをノータッチで射抜いて1点を先行する。最後もサーブをフォアで強打して勝ち切った。最終第3ゲームも11―10でまたも接戦を制し、今季自身初のホーム戦で抜群の勝負強さを発揮した。「競った場面で相手が何をしてくるか予想できるかどうかは、どれだけ研究して試合に臨めているかによる。これまでの経験が生きた」と事前の準備を勝因に挙げた。

 今季はこれまでシングルスで11勝3敗。敗戦は全て1ゲームで勝敗を決めるビクトリーマッチのため、通常の試合は無敗という安定感を誇る。所属4年目で、長らくアスティーダをけん引してきた。「張本も加入してくれて、もう一度優勝をみんなで分かち合いたい。ただ、張本だけのチームとは言われたくない。MVPも粛々と狙っている」と主力としてのプライドをのぞかせた。

(長嶺真輝通信員)