一問一答 仲田弘毅自民県連新会長 県議会、過半目指す


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自民党県連大会後に報道陣の取材に応える仲田弘毅県連会長=17日、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城

 自民党県連の新体制が17日スタートし、新会長に就任した仲田弘毅氏(74)が同日、報道各社のインタビューに応じた。県連としての今後の方針や各種課題への対応を聞いた。

 ―2年後には県議選がある。

 「責任政党として県民の要望を吸い上げて国に訴えるためには、地域から(意見を)吸い上げる議員の数は大きな課題だ。過半数の確保は一番大事だ」

 「自民単独で過半数は今のところ厳しい。まずは自民・公明体制で頑張る。全体的な保守中道で(過半数を確保するため)、自公に加えて、できるかどうかは分からないが『無所属の会』も含めて態勢づくりが必要だと考えている」

 ―新体制でまず取り組みたいことは。

 「市町村議員とのコミュニケーションをしっかり深め、共通理解を深めたい。選挙イヤーの7市長選で成果を上げたのは組織体制が大きな支点になったと思う。それをもっと強化したい」

 ―県連役員の幹事長代理を増やし、副幹事長ポストを新設した。

 「組織強化に他ならない。私一人でできるものではないので、県連役員一人一人の力を最大限に発揮していく」

 ―物価やエネルギーの高騰への対応は。

 「来年4月には電気料金の大幅値上げがある。コロナ禍で疲弊した経済、県民生活に大変な負担になる。沖縄の実情を訴えて、国に対応策を求めていく」

 ―16日に閣議決定された安全保障関連3文書への対応は。

 「国会の審議も見守りながら沖縄としてどうするべきか県連としては勉強しないといけない。目を背けることはできない。是認であり、丁寧な説明を求めていくというのが基本スタンスだ」

 ―沖縄関係予算に関して、県連としてできることは。

 「どんなことができるかは分からないが、結果を出すため県が努力し、もっと国とのパイプをつくってほしい」

 ―選挙イヤーで7市長選を制したが、全県選挙は落とした。

 「知事選と参院選は負けはしたが、体制としては相当頑張った中身だったと私自身は評価している」(聞き手 大嶺雅俊)