キングス、連勝止まる ミス誘発…要所で堅守崩壊 三河に81ー96 第21戦


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三河―キングス 第3クオーター、シュートを放つキングスのアレン・ダーラム(左)=18日、愛知県ウィングアリーナ刈谷(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区首位の琉球ゴールデンキングスは18日、愛知県ウィングアリーナ刈谷でシーホース三河(中地区6位)と今季第21戦を行い、81―96で完敗した。連勝は7で止まり、通算17勝4敗となった。キングスは第1クオーター(Q)から高い確率で3点弾を沈め、リングに積極的に向かって攻め込んだ。しかし出だしから強度の高い守備で対抗し、キングスが強みとするリバウンドでも互角に渡り合う三河を容易には攻略できず、一進一退の攻防が続いた。6点リードされて迎えた後半、強い圧力で攻勢を仕掛け難しいシュートも決めきる三河に対し、キングスは流れをつかめないまま、じわじわリードを広げられた。第4Q中盤に連続8得点などで粘りを見せたが届かなかった。次節は24、25の両日、沖縄アリーナでレバンガ北海道と対戦する。

 三河に傾いた流れを断ち切れなかった。キングスはシュート感覚がさえる三河に対し、大事なところでターンオーバーを散発させ、1対1で突破を許す場面も目立った。強さを増す三河の攻撃圧力にリズムをつかめないまま広げられた点差を縮められず、今季最多失点を喫してしまった。

 前日の第1戦で上回ったリバウンドの支配力が落ちたことも大きかった。ゴール下の争いで三河が鋭く、強みとするリバウンドが互角の勝負となり優位性を保てなかった。

 過去3シーズンで得点王に輝いたダバンテ・ガードナーにしてやられた。203センチ、132キロの体格を生かし押し込んでくる上に、ミドルや3点弾と多彩に攻め立てられた。高いシュート精度を維持した三河の強さも目立ったが、要所で持ち味の堅守を抜かれた。

 この日最多27得点のアレン・ダーラムを中心に、連続得点で食い下がるなど最後まで粘り強さも見せたが、ターンオーバーは三河より多く流れを引き寄せられなかった。松脇圭志は「守備はチームでやられたというよりは個人でやられた。連敗は避けたい。次勝てるようにしっかりやっていきたい」とまき直しを誓った。

(謝花史哲)


三 河 9勝12敗
96―81(20―21,26―19,26―20,24―21)
キングス 17勝4敗

守備仕切り直し

 桶谷大HC(キングス)の話 守備を頑張らないといけないチームで各クオーター全て20点取られている。三河が素晴らしかった。劣勢になりギャンブル的になってしまった。修正するところは守備。もっとスマートにしないと。仕切り直して基本に戻りたい。