12月が「10(トー)+2(フ)」=豆腐の月 出来たてのゆし豆腐に親子が舌鼓 那覇・繁多川でイベント


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大豆の石臼ひき体験をする子ども=3日、那覇市の繁多川公民館

 【那覇】繁多川自治会(玉城徳正会長)は3日、繁多川公民館で、大豆の石臼ひきや豆乳しぼりを体験し、無料でできたてほやほやのゆし豆腐を振る舞うイベント・第15回豆腐の月を開催した。親子連れや地元の識名小の児童らが訪れ、口いっぱいにアチコーコー(熱々)の豆腐をほおばり、舌鼓を打った。

 戦前から豆腐づくりが盛んな繁多川地域にはかつて、50軒以上の豆腐屋があったが、現在は3軒にまで減っている。

 同自治会は地域の豆腐を継承していくために毎年12月を102(トーフ)の月として、第一土曜日にイベントを開催している。

 3日、友人と共に初めて石臼ひきの体験をした小学4年生の児童は「重くて大変だった」と笑い、ゆし豆腐は「やわらかくておいしかった」と満足そうに語った。

 玉城会長は「多くの人が集まってくれてうれしい。豆腐を通して地域がつながっていければいいなと思う」と目を細めた。
 (照屋大哲)