コロナ警戒レベルの引き上げを議論 「小康」から「拡大初期」に 沖縄県専門家会議 


この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹

 県は19日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(座長・国吉秀樹中部保健所長)を県庁で開き、県全体の警戒レベルをレベル1(感染小康期)からレベル2(感染拡大初期)に見直す方向で議論した。22日の対策本部会議で正式決定する見通し。また県は同日、県内で新たに295人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

 県全体の病床使用率は14日以降、30%台で推移している。複数の委員が感染拡大に備え、レベル2を妥当との意見を述べた。県は今後、対処方針を変更し、インフルエンザの同時流行に備えた受診行動や年末年始の感染対策などを呼びかける予定。

 19日の入院患者は223人で、病床使用率は32・9%。圏域別は本島36・6%、宮古4・5%、八重山25%だった。

 県は19日、県立中部病院で患者と職員計5人が感染するクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。
 (稲福政俊、嘉陽拓也)