琉歌大賞に上地さん、恩納岳の美しさと女性の心を表現 児童・生徒の部は湊さん、下校時に見る海テーマに


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上地和夫さん

 【恩納】第32回琉歌大賞(主催・同実行委員会、共催・恩納村、村商工会、琉球新報社)の最終審査がこのほど開かれ、一般の部大賞に糸満市の上地和夫さん(74)の作品「恩納岳つぢに(うんなだきつぃじに)浮き上るお月(うちゃがゆるうつぃち)松の枝持ちも(まつぃぬゆだむちん)御空飾て(みすらかざてぃ)」が選ばれた。

 児童生徒の部ではうんな中3年の湊倖多さん(14)の「瑠璃色の海と 空の青映える 稀に見る景色 屋嘉田(やかた)ブルーよ」が大賞に輝いた。

 19歳で琉歌に出合い、琉球放送で芸能の制作に関わり、現在ラジオ沖縄の方言ニュースに出演する上地さんは、知人の勧めで3年前から応募。舞踊伊野波節の長恩納節の歌詞から着想を得て、月が上る恩納岳の美しさと女性の心を表現した。「ことし1年を締めくくる良い思い出になった」と受賞を喜んだ。

 下校時は海沿いの道を選ぶという湊さんは、自宅の地名を入れ、海と空の色を表現した。部活のバドミントンで疲れた体で、海を見ながら歩くという。「友達と遊ぶのも海だから、海を見るのが好きだ。国語の先生にアドバイスをもらって歌をつくった」と笑った。

 一般は115人(285首)、児童生徒は486人(653首)の応募があった。表彰式は2023年2月11日に恩納村ふれあい体験学習センターゆうなホールで開かれる。(増田健太)

 その他の受賞者は以下の通り。(敬称略)

 【一般の部】優秀賞 前原武光(うるま市)津波松夫(南城市)▽奨励賞 與儀勇(那覇市)東江克行(宜野湾市)知念初美(那覇市)比嘉道子(北中城村)与儀千鶴子(那覇市)あさと愛子(那覇市)照屋君子(恩納村)玉城善勝(八重瀬町)安藤順子(恩納村)幸地光英(沖縄市)▽入選 大城和子(今帰仁村)仲田典博(読谷村)多和田吉雄(宜野湾市)石川貞子(同)新垣庸尚(同)花城隆(同)古波蔵弘(うるま市)知念仁照(同)源河史都子(中城村)仲田正弘(那覇市)▽特別賞 金城初子(那覇市)當銘ヨシ子(豊見城市)花城可盛(沖縄市)仲田榮松(那覇市)糸満盛男(国頭村)仲村好子(宜野湾市)金城逸男(那覇市)當眞嗣長(恩納村)仲村千代(同)島袋敏子(同)

 【児童生徒の部】優秀賞 金城笑愛(山田小2年)、儀間聖空、中村にこ(仲泊小4年)安富祖穂(山田小6年)安富祖怜(うんな中2年)、伊藤藍梨菜、大城花歩、島袋紗月、山城琉音(同3年)▽入選 金城芹菜、深見健蔵(山田小2年)中村琉心愛(仲泊小4年)金城希歩(山田小4年)、松茂良咲来、山口颯也(安富祖小5年)當山温舵(仲泊小5年)、屋嘉部大盛、新井愛陽(恩納小5年)、幸地克樹、草薙美月、當山凉功、荻堂裕羅(安富祖小6年)、平安名盛夢、石川氷基、金城樹利亜、田中瑛士(仲泊小6年)、當山奈野羽、饒波千、東野夏姫(うんな中1年)、津波古真輝、佐藤琉童(同2年)仲尾美優(久辺中2年)、伊佐はるな、今村心優、ラゾウド・バルキス、内間友都、比嘉うら来、東江旭、伊波璃音(うんな中3年)