新年へ平和願い「浄め」 糸満 祈念像のほこり払う


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平和祈念像のほこりを拭き取る参加者ら =21日、糸満市摩文仁の平和祈念堂

 【糸満】沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念堂で21日、平和祈念像のほこりを払う「浄(きよ)め」があった。新型コロナウイルス感染拡大以来、職員のみで実施してきたが、2年半ぶりに沖縄バス、東陽バスのバスガイドや県工芸振興センターの研修生ら計18人が参加した。

 像は高さ約12メートル、幅約8メートル。参加者は黙とうをささげた後、表面に塗った漆の状態を確認しながら丁寧にほこりをぬぐった。

 バスガイドの玉城亜紀さん(47)は「ウクライナとロシアの戦争で一般住民が犠牲になっているので、平和への願いを込めた」と話した。

 平和祈念堂では31日夜、感染拡大防止のため規模を縮小し、関係者のみで「摩文仁・火と鐘のまつり」を開催する。一般参加は受け付けていない。 (比嘉璃子)