クリスマスの沖縄、ホテルの予約状況は?週末が重なる影響、県民と観光客で異なる動きも


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カヌチャリゾートで開催しているイルミネーション(提供)

 年末の一大イベントクリスマス。今年は24日のクリスマスイブと25日のクリスマスが週末に当たる。県内のホテルではランチやディナーの予約が盛況となるなど、盛り上がりが期待される。一方、県外からの観光客の動きはいまひとつ。全国旅行支援が当初の予定より延びて27日までとなり、観光客も多いのかと思いきや、旅行などは年末年始の休みにとっておくという傾向が強いようだ。

  日本トランスオーシャン航空(JTA)の予約は、イブとクリスマスが金曜日と土曜日だった昨年と比較すると10%弱の伸びがある。ただ、昨年の12月の第4土日と比べると横ばいなことから、担当者は「単なる土日の週末の伸びではないか」と推測した。「年末年始の帰省や旅行を検討している人が多いため、クリスマスに人の動きはそんなに感じられない」と指摘した。

 ホテルは県民の利用に期待を掛ける。琉球ホテル&リゾート名城ビーチ(糸満市)のマーケティング担当者は「全国旅行支援の影響を受け、予約数の伸びはある」と、クリスマスを含め年末年始のレストラン予約はほぼ満席だと話した。同ホテルは7月に開業したばかりだが「ビュッフェダイニングは県内の(宿泊客ではない)外来の人にも認知してもらえている。土日のランチは1週間前から満席に近くなる」と笑顔を見せた。

 敷地内でイルミネーションを運営するカヌチャリゾート(名護市)では、12月の宿泊予約率は21年比で120%にのぼり、レストラン稼働は7割ほどだという。同ホテルで25日に開催される花火イベント「琉球海炎祭」に伴ったバスツアーもあり、「予約の入りは堅調だ」とした。

 12月はイルミネーションを目的に訪れる県内客が多く、セールスアンドマーケティング部の担当者は「県内客は他の月の4倍以上来ている」と話した。24日の予約は約78%だが「これ以上は人不足のため稼働できない状況だ」と話した。
 (與那覇智早)