ライカム地区の一部が住居用途に 0.8ヘクタール 「多目的」を規模縮小で変更


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ライカム地区=2020年(資料写真)

 【北中城】北中城村は、米軍アワセゴルフ場跡地のライカム地区で建設を計画する「多目的施設」の規模縮小に伴い、計画用地ではなくなった土地約0.8ヘクタールの用途を「準工業地域」から「第一種住居地域」に変更する。用途地域の変更に伴い地区計画も変更されることから、これまでの地区計画では建てられなかった中高層住宅や商業施設などの建設が可能となる。都市計画の変更手続きを経て、来年3月の村議会に条例変更案を提出する予定。

 変更は周辺市街地との一体性を考慮し、利便性の高い地域サービス機能を集積するためという。

 地区計画の分類は「健康・スポーツ交流施設地区」から「中高層利用住宅地区」に変更する。地区計画の名称も「北中城村アワセゴルフ場地区地区計画」から「ライカム地区地区計画」に変える。

 村は当初、ゴルフ場跡地に多目的アリーナ(仮称)の建設を予定していた。だが用地取得が難しいことや、隣接する沖縄市に「沖縄アリーナ」があることから、村内部で計画内容の見直しを求める声が上がっていた。村は取得済みの用地約0.3ヘクタールの範囲で、交流拠点施設を建設する方向だ。

 村建設課の担当者は「適切に用地の制限をして街の連続性を保つことで、ライカム地区に住む人にとって住みよい街にしていく」と話した。

 同地区には、村民体育館や民間の大型スポーツクラブ、液化天然ガス施設の計3施設が立地している。
 (石井恵理菜)