レスリング・仲里、準決勝敗退 隙突かれ失点、相手崩せず グレコローマンスタイル97キロ


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男子グレコローマンスタイル97キロ準決勝 逆転を狙い攻め込む仲里優力(左)。決め手を欠き悔しい敗退となった=22日、東京・駒沢体育館(謝花史哲撮影)

 レスリングの全日本選手権が22日、東京・駒沢体育館で開幕した。五輪階級で男子グレコローマンスタイル97キロ級の仲里優力(北部農林高―日体大出―佐賀県スポーツ協会)は準決勝で奈良勇太(警視庁)に0―5で敗れた。

 裏目に出てしまった。男子グレコローマンスタイル97キロ級で第1シードの仲里優力(北部農林高―日体大出―佐賀県スポーツ協会)は初戦の2回戦をTフォール勝ちで危なげなく勝ち進んだが、2戦目で落とし穴が待っていた。

 6月の選抜選手権で破った相手で、手の内を知る間柄だが、この日は「作戦を変えて臨んだ」。今まではパッシブ(消極的な姿勢)で背後を譲ってから巻き返す力業を持ち味として対応してきたが、今回は立ち技から圧倒しようと勝負を仕掛けた。しかし、一瞬の隙を突かれて首投げを受けた。その後、守り切られて1ポイントも取ることができなかった。

 10月にU23世界選手権を経験し、海外勢相手に「上に行くためにはスタンド(立ち技)を強化しなければ」と実感した。ただ今大会で繰り出すには「練習が足りなかった」と反省。「きょうの敗戦はいい勉強になった」と前を向いた。
 (謝花史哲)