キングス快勝、北海道に80-66 ダーラムが攻守でけん引 第22戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは24日、沖縄アリーナで今季第22戦を行い、レバンガ北海道(東地区7位)に80―66で勝利した。通算成績は18勝4敗で、地区1位のまま。次戦は25日午後6時5分から同アリーナで北海道と対戦する。
 

▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、5680人)
キングス 18勝4敗
 80―66(22―15,18―20,20―15,20―16)
北海道 6勝16敗

 【評】キングスは前半こそターンオーバーが目立ちリズムに乗れなかったが、アレン・ダーラムを中心にインサイドを支配した。攻撃リバウンドの本数で21対5、セカンドチャンスの得点で34対4と圧倒し、後半に突き放した。


 

琉球ゴールデンキングス―レバンガ北海道 ゴール下に切れ込むキングスのアレン・ダーラム=24日、沖縄市の沖縄アリーナ(長嶺真輝通信員撮影)

 シーソーゲームとなっていた第3クオーター(Q)、キングスにとって今季前半戦の最大の課題となっていったセカンドユニットが攻守で存在感を発揮する。コー・フリッピンが前線から激しいプレッシャーをかけてターンオーバーを誘発し、田代直希は攻撃で好アシストを見せる。このQの最後には松脇圭志がリードを10点に広げる3点弾を沈め、リズムをつくった。

 昨季の大けがから復帰し、今季はベンチスタートが続く田代は「最近は(セカンドユニットも)先発メンバーからプレーの強度を落とさず、うまく試合をつなげられてる感触がある」と復調を実感しているようだ。さらに終盤で勝負を決めたのはアレン・ダーラムだ。96失点で敗れた前回の三河戦を念頭に「より良いゲームをしようと心がけて臨んだ」と相手ガードに激しいプレッシャーをかけ、第4Q開始直後に自身のスチールからフリッピンのダンクにつなげるなど会場を沸かせた。得点でもチームトップの25得点と攻守でけん引した。

 昨季、万能型の選手としてチームをけん引したドウェイン・エバンスが移籍し、今季はプレーメーカーとしての役割も増えているダーラムは「一つ一つのプレーを丁寧にかつアグレッシブにやりたい」と意気込んだ。

(長嶺真輝通信員)


控え組がいい圧力

 桶谷大HC(キングス)の話 序盤は相手の激しいプレッシャーでターンオーバーをしてしまい、スリーの確率が落ちてしまった。その中で田代、松脇、フリッピンのセカンドユニットがいいプレッシャーをかけ、勝たせてくれた。

ミスがかさんだ

 佐古賢一HC(北海道)の話 ミスがかさんでリズムに乗れなかったけど、前半は我慢できた。ただセカンドチャンスで34点を取られてしまった。1本目のシュートはタフに打たせられているので、次戦は全員でリバウンドにいきたい。