バスケ、男子・豊見城が初戦突破、高松商に97-66 全員出場、攻守で圧倒 ウインターカップ


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 バスケットボールの全国高校選手権第2日は24日、東京体育館などで行われ、2年ぶり4度目出場の男子豊見城は高松商(香川)に97―66で快勝し2回戦進出を決めた。豊見城は序盤から攻守で圧倒し第3クオーターには36得点と量産し引き離した。女子2回戦では初戦を迎えた今夏の全国高校総体優勝の京都精華学園が小林(宮崎)を85―63で下し、3回戦に進出した。4連覇を狙う桜花学園(愛知)は聖カタリナ学園(愛媛)に101―58で大勝。高校総体2位の大阪薫英女学院や岐阜女も勝ち進んだ。男子1回戦では前回覇者の福岡大大濠が尽誠学園(香川)を97―45で退けた。北陸(福井)や東海大諏訪(長野)も初戦を突破した。前身の能代工時代に優勝20度の能代科学技術(秋田)は宇都宮工(栃木)に敗れた。


 

豊見城―高松商 1回戦第1クオーター、右サイドからアタックを仕掛けシュートを狙う豊見城の真境名隼翔=24日、東京体育館(謝花史哲撮影)

 登録15人全員出場で豊見城が香川第2代表の高松商を圧倒した。2対2で連係を効かせてリングへの道を切り開き、1対1でも強さを見せてゴールを量産した。第1クオーター(Q)は10失点にとどめるなど堅守も光った。主将の松田悠之介は「初戦を突破できて良かった。課題はあったが、シュートを積極的に打ち続けられたのは次戦につながる」とチーム全員で挙げた勝利を喜んだ。

 前半大きく先行したチームは勢いに乗った。第3Q、2年の真境名隼翔のアシストで3年の名城健生がアリウープを鮮やかに決めて猛撃を開始。真境名は巧みなステップで守備をかわすなど3連続でシュートを沈め、インサイド勝負で強さを発揮した。

 スタートメンバーがさらにリードを広げ、4分すぎには総入れ替えでベンチメンバーが出場。守りの強度は落ちず、スチールから速攻につなげるなど攻撃圧力を維持して畳み掛けた。相手も高さはなく速さのあるチームだったが、リバウンド総数は30本上回る66本を積み上げゴール下を支配できたことも大きかった。

 松田の15得点に次ぐ14得点と攻守で躍動した真境名は「守備はまだまだ。仕事はリバウンドと守り。次はもっと長身のチームが来る。コンタクトでタフな試合になるだろうが、泥臭く負けないように頑張りたい」と次戦も勝利を目指す。

(謝花史哲)