日々の成果、音に乗せ 新報音楽コン入賞者演奏会


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全部門の最優秀賞に当たる特賞を受賞した岩元珠音さん=25日、那覇市泉崎の琉球新報社

 第55回新報音楽コンクール(琉球新報社主催、ラジオ沖縄共催)の入賞者演奏会と表彰式が25日、琉球新報ホールで開かれた。本選会で入賞を決めたピアノ、弦楽、管打、声楽の合わせて4部門47人のうち46人が出演し、日々の鍛錬の成果を多彩な音色で表現した。今回はピアノ56人、弦楽17人、菅打30人、声楽17人の合計120人の応募があった。

 全部門の最優秀賞に当たる特賞に輝いた声楽部門一般の部1位の岩元珠音(じゅのん)さん(20)=県立芸大3年=はベッリーニのオペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」よりジュリエッタのアリアを披露した。岩元さんは「美しい響きで聴かせることを意識して、届けられたと思う。(受賞を)自信にして今後も一つ一つ舞台に立ちたい」と意欲を語った。

 弦楽部門の最優秀賞に当たる数和子賞に選ばれた中学校の部1位の上原莞爾(かんじ)さん(12)=金城中1年=はヴィエニャフスキの「華麗なポロネーズOp.4」を演奏した。上原さんは「大好きな曲で1位と和子賞を受賞できてうれしい。超絶技巧の作品に挑戦し、コンチェルト(協奏曲)も頑張りたい」と話した。
 (田中芳)