キングス連勝、北海道に91-70 我慢の守りから攻撃つなぐ 第23戦


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琉球―北海道 第4Q、シュートを決めるキングスのジョシュ・ダンカン=25日、沖縄市の沖縄アリーナ(喜瀬守昭撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは25日、沖縄市の沖縄アリーナで今季第23戦を行い、レバンガ北海道(東地区7位)を91―70で下し、2連勝した。通算成績は19勝4敗で地区1位のまま。次戦は28日午後7時25分から、大阪市のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサ(西地区6位)と対戦する。

 前日のクリスマスイブに続き、2連勝というプレゼントをホームに届けたキングス。序盤は相手の流れに苦しむも、我慢の守りから攻撃がつながり後半は圧倒。この日17得点でMVPに選ばれたジョシュ・ダンカンは「2日連続タフな試合が続いたが、皆のサポートがあり連勝できた。メリークリスマス」とブースターに感謝した。

 相手は前日よりも強度の高い守備を前面に出してきた。キングスは前半でターンオーバーを相手の2倍となる8回犯すなど流れを持っていかれた。しかし「圧力をかけ続けられる」(桶谷HC)持ち前の堅守を愚直にこなした。その圧力が徐々に効き出し、反応が鈍くなったところを見逃さず崩しにかかった。

 早いパス回しとペイントエリア内へのアタックで相手を翻弄(ほんろう)。第3Qは、ダンカンや小野寺祥太らが要所で得点を重ね、主導権を握った。

 今季から加入し、攻守で活躍するダンカンは「チームを結束させるのが役割と思っている」と語り、小野寺は「今後もディフェンスを起点としたゲーム展開をしていきたい」と気を引き締めた。

(金良孝矢)


 

▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、6032人)
キングス 19勝4敗
91―70(18―24,23―15,24―15,26―16)
北海道 6勝17敗

 【評】キングスが粘り勝った。第1クオーター(Q)の立ち上がりは北海道の3点シュートなどが決まって押され気味。第2Qはターンオーバーが重なる場面もあったが、ペイントエリア内へのアタックなどから徐々に流れを取り戻した。そのまま第3Qで点差を広げて逃げ切った。

徐々に流れつくれた

 桶谷大HC(キングス)の話 前半はやられたくないトランジションなどでしんどくなった。第2Q最後から徐々に流れをつくれた。ディフェンスを我慢しながら、オフェンスで良い形でボールが回り出し点数が伸びていった。(この戦い方を)今後どんな相手でもやり続けたい。

頑張りきれなかった

 佐古賢一HC(北海道)の話 最後の最後まで頑張りきれなかった。選手は昨日よりはチャレンジしてくれていた。ディフェンスの強度はしっかりとあった。後半はいっぱいいっぱいになり、足が鈍くなったところをつけ込まれた。