沖縄代表の名護、8強目指す 近大和歌山ときょう初戦 全国高校ラグビー


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全国高校ラグビー大会へ意気込む名護メンバー=23日、名護市大西の同校(金良孝矢撮影)

 第102回全国高校ラグビー大会が27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。来年1月7日まで。2年ぶり20度目の出場となる沖縄代表の名護は、27日午後1時25分から始まる1回戦で、2年連続4度目出場の近大和歌山と対戦する。初戦を突破すれば、30日の2回戦でBシードの中部大春日丘(愛知)と相まみえる。県勢最高の16強を超える8強入りを目指し、えんじ色のジャージーが聖地を駆け回る。

 昨年は県予選で読谷に敗れて花園行きを逃し、悔しい思いをした。そこから1年間、接点で当たり負けしないことや基本の練習を徹底してきた。ナンバー8比嘉礼主将が「全員がタックル好き」と言い切るまでに成長し、県内大会を勝ち上がった。

 FW陣の平均身長は173センチで体重91キロ。全国レベルはさらに厚いが、「ひたむきに泥臭く戦うこと」が目標だ。チームで最も重量のある110キロのPR加屋本唯(かやもと・ゆい)らで押し込み、攻撃の起点をつくる。

 BK陣の平均身長は171センチ、体重74キロ。チーム最速のWTB大城三太らの切り込みでトライを狙う。2年でスタメンのCTB屋部樹志、U17ユーストレセンにも選ばれたFB宮里快一の活躍にも期待がかかる。

 11月の県予選後は大阪へ遠征した。前回優勝の東海大大阪仰星などと練習試合を経てチームの課題を見つめ直し、さらに士気を高めている。

 2006年に名護の主将として16強に入った田仲祐矢監督は「支えてくれる地域のために戦おう」と呼び掛け、チームを結束させる。SO安仁屋武蔵副主将は「ディフェンスから名護のカラーを出していきたい」と意気込み、新たな歴史をつくる覚悟だ。
 (金良孝矢)