選手の報酬未払い、二審もブルーオーシャンズ敗訴 福岡高裁那覇支部


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロ野球のソフトバンクなどで活躍した吉村裕基さんが2020年シーズンに所属した、琉球ブルーオーシャンズの報酬の一部が未払いだとして、球団の運営会社に支払いを求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部は27日、球団側に約300万円の支払いを命じた一審那覇地裁判決を支持し、球団側の控訴を棄却した。

 球団側は、従来禁止していた個人スポンサーを解禁し、選手に高い取り分を認めたのは報酬減額の代替措置という性質があり、吉村さんと減額の合意があったと主張した。

 谷口豊裁判長は判決理由で「減額の合意とスポンサー料に関する合意は別個の合意というほかない」などとし、球団側の主張を退けた。