ウィーン交響楽団の音楽家と沖縄のクラシック・琉球芸能実演家が競演 1月8日に「おとゆいコンサート」 那覇文化芸術劇場なはーと


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「おとゆい クラシック・コンサート」への意気込みを語るビューロダンケ代表の渡久地圭

 音楽の都・オーストリアのウィーンの名手を招いて、沖縄のクラシック・琉球芸能実演家と競演する「おとゆい クラシック・コンサート2023 音楽の訛(なま)り、音楽の結(ゆい)」(ビューロダンケ主催)が1月8日午後6時、那覇文化芸術劇場なはーと大劇場で開かれる。

 「ウィーンと沖縄」をテーマに、シュトラウス作曲のオペレッタ「こうもり」第1、2幕抜粋や中村透編曲の「琉球古典音楽・舞踊とオーケストラのための3章より『かぎやで風』」などを披露する。「こうもり」では、芸術監督を務める作曲家の三ツ石潤司がドイツ語の歌詞を日本語に翻訳し上演する。

 ビューロダンケ代表の渡久地圭は「言葉にもそれぞれの地域でイントネーションの違いがあるように、クラシックも違いがあり、地域性を持っている。オーケストラの背景や地域性によって、音の現れ方も違ってくるというところに着目した」と語る。

 23年に活動10周年を迎える「ビューロダンケ」は、沖縄らしいクラシックの語り口・演奏スタイルを求め「おとゆい」プロジェクトを発足させた。関連のワークショップも開催している。「改めて沖縄でクラシック音楽を展開していく意味を考えるきっかけにもなる」と期待を込めた。

 ウィーン交響楽団から榎本麻衣子ら音楽家を迎える。「こうもり」の出演は、知念利津子、宮城美幸、喜納響ら。「かぎやで風」には琉球舞踊に阿嘉修、嘉数道彦、佐辺良和ら。

 入場料(全席指定)はS席6500円、A席5千円、B席3500円(当日各500円増し)。学生2千円(各席種を購入後に、当日差額を返金・要学生証確認)など。

 公演の問い合わせはビューロダンケ、電話070(5278)1690。チケットの問い合わせはピーエムエージェンシー、電話098(898)1331(月~木、午前11時~午後2時)。 

(田中芳)