常勝会テスリ華梨、激戦を制す ダイナミックな一戦に感動 新春華牛大闘牛 沖縄・うるま


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 【うるま】新春華牛大闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合、共催・琉球新報社)が2日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。初めて観戦する人や観光客など大勢の観衆が訪れる中、結びの一番では常勝会テスリ華梨が10分の激戦の末、嵐丸の挑戦をはねのけ勝利した。

強烈な掛け技で嵐丸(左)の割り技を封じ込む常勝会テスリ華梨=2日、うるま市の石川多目的ドーム

 注目された全島軽量級王者の常勝会テスリ華梨と嵐丸戦。テスリ華梨の左右の強烈な掛け技に対して、徳之島で鍛えられてきた嵐丸はそれを跳ね返し、鋭い角を使って割り技を展開。角がドッスンと軋(きし)む音が会場に響いた。観客らはダイナミツクな闘牛の闘志に感動していた様子だった。

 嵐丸は元軽量級王者の琉神一輝を父に持ち、その父を破った常勝会テスリ華梨への挑戦だったが、華梨が強さを見せ付けた。両牛の善戦に観衆からは大きな声援が送られた。

 シーの2番戦の徳田アコー対誠月龍戦は、体重差200キロが徳田アコーにとって大きなハンディとなった。誠月龍の圧力の前に粘る徳田アコーだったが、最後は疲れを見せて敗走した。シーの2番戦は19分36秒の今大会最長タイムだった。

 各賞は次の通り。

 【優勝】常勝会テスリ華梨
 【敢闘賞】石山聖空宝志みおり
 【ゆかり賞】与那国同志号
 【殊勲賞】長堂畜産花嵐

(平川康宏通信員)