キングス、島根に競り勝つ TKbjリーグ第9戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=6勝2敗)は31日、島根県の松江市総合体育館で島根スサノオマジック(同6位=5勝3敗)と今季第9戦を行い、79―72で勝利した。

第1クオーター(Q)の序盤はシュートが決まらず、リバウンド争いで優位に立った島根がリードした。キングスは山内盛久の得点で流れを変え、ミスからリズムを崩した島根に食らいついた。クロスゲームになった第2Qの終盤は島根がわずかにリードしたが、キングスはアンソニー・マクヘンリーがブザービーターの3点弾を沈めて40―41で前半を終えた。第3Qは島根の厳しい守備に苦しんで追いかける時間が続いたが、喜多川修平や金城茂之の連続3点弾などで逆転した。第4Qはマクヘンリーがリバウンドや得点でチームを支え、ファウルゲームに持ち込んだ島根を振り切った。島根との第2戦は1日午後1時から同体育館で行われる。(観客2255人)

琉球ゴールデンキングス(7勝2敗)
79-72(21―21,19―20,20―11,19―20)
島根スサノオマジック(5勝4敗)

雰囲気にのまれる
 伊佐勉監督(キングス)の話 島根のホームゲームは、何度戦ってもやりづらい。島根に勢いをつける声援の力はすごく、今日も雰囲気にのまれてしまった。足が止まっている時間を減らし、人とボールが動き続けるバスケットをもう一度披露する。

苦しい戦い逆転 3点弾、流れ変える
 苦しい時間に流れを変えるシュートがあった。8点を追いかける第3Qには喜多川修平と金城茂之の連続3点弾が決まった。第4Qは10点あったリードをひっくり返されたが、マクヘンリーが速攻からシュートをねじ込んで再びリードを奪った。マクヘンリーは「タフなゲームを勝ち切れて良かった」と胸をなで下ろした。
 序盤から苦しい戦いになった。島根は元キングスのスクーティー・ランダルを中心に内外から得点を重ね、オフェンスリバウンドを拾うことで何度もチャンスを手にした。対するキングスはミスを減らすことができず、シュートもリングにはじかれた。
 マクヘンリーがブザービーターの3点弾を決めるなどして、前半はどうにか1点のビハインドにとどめることができた。しかし第3Qも開始直後にターンオーバーが重なってリードを広げられた。それでも、「オフェンスはいい流れができていた」と言う金城の3点弾などで反撃すると、堅守で島根の攻撃を防いで逆転に成功した。
 第4Qに攻撃が停滞する時間があり、勝負の行方は終盤まで分からなかった。金城は「やられた部分は課題として明確になった」と修正点が見つかった様子で、「(次戦は)今日以上にステップアップしたオフェンスを展開する」と誓った。