ゆいレール乗客30%増 22年 1515万人、3年ぶり前年上回る 沖縄


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 沖縄都市モノレール(ゆいレール、渡慶次道俊社長)の2022年1~12月の乗客者数が5日までにまとまり、前年比30.2%増の1515万3997人だった。20年春に新型コロナウイルス感染症が流行し、20年、21年と2年連続で乗客数が減少していたが、行動制限の緩和などによって人流や入域観光客が回復し、3年ぶりに前年を上回りコロナ下では最多の水準となった。

 1日当たりの平均乗客数も前年比30.2%増の4万1518人で3年ぶりの前年超えだった。

 オミクロン株の感染拡大に伴うまん延防止等重点措置が適用された影響で、1月は前年比1.9%減とわずかに下回ったが、2月以降は11カ月連続で前年を上回った。

 4月以降は行動制限がなくなり、大型連休などをきっかけに観光客や県民の外出が増え、以降の乗客数の伸び率は2桁台を推移した。夏場も「流行第7波」のピークにあったものの前年比50%前後を維持した。12月は年間最多の156万2547人(前年比27.2%増)を記録した。

 沖縄都市モノレールによると、駅単位で前年と乗客数を比較すると、那覇空港が観光客の戻りで約70%増となり、牧志も観光客の増加やイベントの開催などで人流が戻ったことで約70%増えたという。県庁前で約30%増、旭橋や美栄橋でそれぞれ約20%増と国際通り周辺の駅での増加が顕著になっている。

 同社の担当者は「訪日外国人客も増えると予想している。今年は開業20周年で、モノレールの3両化も予定しており、乗客数が回復する中でこれまで以上に安全安心な運行を心掛けたい」と話した。 (小波津智也)