沖縄代表・コザ中(女子)、3回戦進出ならず 一時4点差、見せた底力 バスケ・ジュニアウインターカップ


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コザ中―昭和学院中 2回戦第1クオーター、ゴール下に切り込み得点を決めるコザ中のウェアーケイリーミア。27得点15リバウンドと奮起した

 バスケットボールの第3回全国U15選手権大会(ジュニアウインターカップ)第2日は5日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで男女2回戦が行われ、男子の琉球ゴールデンキングスU15はLakeForce(滋賀)に53―66で敗れた。女子のコザ中は昭和学院中(千葉)に56―66で惜しくも敗れ、それぞれ3回戦進出はならなかった。

 諦めはみじんも見せなかった。コザ中は174センチ2選手を擁する昭和学院中(千葉)にインサイドで劣勢を強いられたが、第3Qに主将のウェアーケイリーミアのアタックなどで猛撃を仕掛けた。最大17点差から4点差まで追い上げる底力が光った。

 「いいプレーはできている。下を向くことはない。コザのバスケをやることだけを考えて」。ハーフタイムに稲嶺啓美監督の言葉が背中を押した。第3Q。気持ちを取り戻したウェアーが果敢にリングを狙った。1対1で鋭いドライブ力を発揮しゴール下に切り込んだ。体を反転させる技術もさえ、次々とシュートを沈めた。

 主将の奮起にメンバーもリズムに乗った。ガードの宮里くららは高い保持力で攻撃を下支え。自ら突破を図り、スチールも決めてもり立てた。しかし力及ばず。27得点15リバウンドのウェアーは、初戦に続く「ダブルダブル」で輝きを放ったが、勝利に届かず悔しさをにじませた。

 3回戦進出はならなかった。それでも「本当に明るいチーム。身長が低くてもここまで来られた。将来につながると思う」。流れる涙を抑え、チーム力に胸を張った。
 (謝花史哲)


▽女子2回戦

昭和学院中(千葉)
 66―56(17―9,17―10,10―21,22―16)
コザ中