陸自補給拠点に隊庁舎や火薬庫、燃料施設など整備 防衛局が沖縄市に計画を説明 地元への説明会も検討


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沖縄防衛局から説明を受ける、沖縄市の桑江朝千夫市長(左から2人目)ら=6日午後3時ごろ、沖縄市役所

 【沖縄】陸上自衛隊の新たな補給拠点(支処)を沖縄県沖縄市池原の沖縄訓練場内に設ける防衛省の計画を巡り、沖縄防衛局の小野功雄局長が6日、沖縄市役所に桑江朝千夫市長を訪ね、計画を説明した。沖縄防衛局の説明によると、補給拠点は自衛隊の活動に必要な弾薬や燃料、資材などの補給品を備蓄・管理する。隊庁舎や火薬庫、倉庫、燃料施設などを整備する予定だという。

 面談は冒頭のみ公開された。小野局長は「南西方面における部隊活動を迅速かつ継続的な使用を可能とするために、沖縄訓練場の中に支処を新編して、補給品等を管理する人員を配置させていただきたい」と話し、計画への理解を求めた。

 桑江市長は「昨年末の報道以降、市民から多くの整備計画への不安の声が寄せられている」とし、沖縄防衛局に対し地元への説明会実施を求めた。桑江市長によると、防衛局からは「前向きに検討する」と回答があったという。

 計画を巡っては、昨年12月22日に、吉田圭秀陸上幕僚長が定例記者会見で明らかにした。一方、沖縄市や地元自治会には情報が入っておらず、桑江市長は同月26日に防衛省を訪れ、計画について早期に市に説明するよう求めていた。
(石井恵理菜)