【一問一答】桑江沖縄市長「拒否や容認する立場にない」 陸自の新たな補給拠点の設置計画


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桑江朝千夫沖縄市長(資料写真)

 桑江朝千夫沖縄市長は小野局長との面談後、報道陣の取材に応じた。主なやりとりは以下の通り。

―市として懸念は伝えたのか。

 「昨年末の報道以降、何ら説明を受けていなかったので、近隣住民が不安に感じていて、整備計画を明らかにしてほしいと申し伝えた。施設に備蓄される資材は、佐賀県の陸自目達原駐屯地にある九州補給処にあるのと同様で、それ以上になるのではないとの話だった」

―施設設置の是非については伝達したのか。

 「安全保障の問題は国の専権事項なので、私が拒否するとか容認する立場にはない」

―局長からの説明を受けての受け止めは。

 「やはり弾薬や航空機の燃料なども備蓄されるので安全面を見せてもらいたい。逐一、市が説明を求めていく」

―市に説明がないまま計画が公表された。局長に謝罪を求めたのか。

 「別に謝罪を要求することはない。説明が事後になるのは当然だ。(昨年末に)陸上自衛隊幕僚長が会見で触れた。防衛局もその話が出るとは思っていなかったみたいだ。事前にというわけにはいかない」

―市による地元への説明は。

 「われわれが説明する必要はない。あくまでも防衛局が説明するべきだ。そこを今回は強く要望した。そうあるべきということは申し伝えていかなければいけないと思っている」