元プロバスケ選手・森下さんがコザ中で講演「シェアする心が平和を築く」


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講話を行う森下雄一郎さん=12月20日、沖縄市立コザ中学校体育館

 【沖縄】米プロバスケットボールNBA直轄プロリーグで日本人初の選手として活躍し、世界各国を巡って社会活動に取り組む森下雄一郎さんの平和講演会が12月20日、沖縄市立コザ中学校体育館で開かれた。

 森下さんはこれまで人道支援活動でアフリカ、ミャンマー、パキスタンなど世界各国を巡った。直面している国内外の課題解決を目指して自身が設立した一般社団法人「SEND to 2050 PROJECT」の活動について講話した。

 森下さんは「ロシアのウクライナ侵攻が始まってすぐ現地に渡って、多くの人が被災しているところで救援物資と食料支援など、現地の人たちが必要な物を届けに行った」と述べた。「世界にはみんなと同じ年頃で泥水を飲んでる子たちがいることを頭の片隅に置いてもらって、少し自分に余裕ができたらシェアする心や助け合うことが、世界の平和の一歩先に行くと思い、行動することを信じています」と呼び掛けた。

 講話を聞いた生徒は「NGOはどこの国でも支援していると勝手に勘違いしていたけど、支援できてない所があるんだと思った。森下さんはそういう助けを求めている人たちに、食料や医療など足りない物をサポートして笑顔にしてるっていうところがすごいなと思いました。憧れです」と感想を話した。

(喜納高宏通信員)