国内飼育の最高齢、19歳の「フクタ」死ぬ ツシマヤマネコ 沖縄こどもの国


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元気だったころのツシマヤマネコのフクタ(沖縄こどもの国提供)

 【沖縄】沖縄こどもの国(沖縄市)のツシマヤマネコのフクタ(雄、19歳6カ月)が、12月6日に死んだ。死因は老衰だった。日本国内で飼育下の同種では最高齢だった。

 フクタは2013年11月15日、東京都の井の頭自然文化園から沖縄こどもの国に来園した。当初は怒りやすい性格だったが、ゆっくりと年数を重ねたトレーニングで飼育員との絆を深めた。

 飼育下での平均寿命は10~15歳とされており、19歳を迎えてからは少しずつ足取りにふらつきが出てきたという。死ぬ前日まで、飼育員の声に反応するなど、懸命に生き抜いた。沖縄こどもの国は「最後まで本当に本当にありがとう」とコメントを発表した。

 ツシマヤマネコは長崎県だけに生息する野生のネコ。ベンガルヤマネコの亜種とされており、国の天然記念物に指定されている。

(名嘉一心)