8年前の自分と再会、目印は手形が付いたセメントのふた…タイムカプセル開封で歓声 沖縄・伊江島西小


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タイムカプセル開封式に参加した西小57期生ら=2日、伊江村立西小学校敷地内

 【伊江】2015年3月に伊江村立西小学校を卒業した第57期生と当時担任だった田中恒教諭、保護者が集まって2日、同校敷地内でタイムカプセル開封式を行った。目印は当時の生徒の手形が付いたセメントのふた。みんなで穴を掘り、タイムカプセルを取り出した。

 カプセルの中には当時大切にしていた雑誌やカードが入っていた。大会のメダルや文集なども入っており、8年前の自分との再会を楽しんだ。「えぇ、こんなのが入っているよ」など感嘆の声を上げ、小学校の頃に時が戻った様子だった。

 現在は広島の大学に通う照屋琴美さんは「当時の自分に会うのは恥ずかしい部分もあるけど、みんなそろってタイムカプセルを開けることに意味があると思った。小学生の頃の思い出が鮮明によみがえってきて、楽しい時間を過ごせた」と話した。

 担任だった田中教諭は、現在は伊江小学校の教頭として赴任している。「一笑」のタイトルで日々の生活の様子を伝えていた学級通信を、一人一人に手渡した。

 渡された学級通信には、8年前の集合写真と「夢に向かい立派に成長した姿を見ることができてとてもうれしいです。一緒にこの日を迎えられることができて感謝しています」と温かなメッセージが書き添えられていた。

(知念光江通信員)