キングス終盤に逆転、横浜BCに76-70 魅せた岸本、チームをけん引 第28戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区3位の琉球ゴールデンキングスは8日、横浜国際プールで横浜ビー・コルセアーズ(中地区2位)と今季第28戦を行い、76―70で競り勝った。連敗はせず通算成績は21勝7敗となり順位は3位のまま。第1クオーター(Q)は攻守でかみ合わず後手に回るなど前半10点のリードを許した。ただ後半に入ってキングスは中と外の連係がつながり立て直しに成功。一気に詰め寄って逆転した。岸本隆一を中心にボールが回り、追いすがる横浜BCを振り切った。次戦は11日に沖縄アリーナで島根スサノオマジックと戦う。

横浜BC―キングス 第2クオーター、ボールを運ぶキングスの岸本隆一。18得点7アシストでチームを引っ張った=8日 横浜国際プール(Bリーグ提供)

 中から外、外から中へとボールを有機的に動かし逆転勝ちにつなげた。キングスは後半、持ち味の連係プレーを発揮し、巻き返しを図った。前半は散発していた3点弾が効果的に決まり、インサイドも競り勝って反撃を許さなかった。

 第1戦は、横浜BCの若きガードエース河村勇輝に苦しめられたが、この日は強いキングスを引っ張ってきた岸本隆一が魅せた。

 第3Qはフローターシュートを2本沈めて巧みにプレー。逆転に成功した第4Qは途中でコートに立つと、中へのドライブから外への動き、さらに中から外へのパスワークの中心となりリードを保持した。代名詞の3点ラインより遠い「ディープスリー」も沈めるなど18得点7アシストと躍動。河村とのガード対決で譲らなかった。

 今季はここまでビハインドからひっくり返せない展開が多かったという岸本は、「きょうはそれを乗り越えて1勝以上の価値がある」とうなずいた。

 横浜BCは、2月の天皇杯全日本選手権準決勝で戦う相手。さらに次は同じ西地区で首位争いを繰り広げる島根と大事な一戦を迎える。それだけに大きな勝利だった。
 (謝花史哲)


 (横浜国際プール、4518人)

キングス 21勝7敗
76―70(14―23,15―16,23―14,24―17)
横浜BC 16勝12敗

 流れ作れた

 桶谷大HC(キングス)の話 昨日同様に難しいスタートとなったが、ボールを動かしながら良いスペースで攻撃ができた。後半はディフェンスストップが連続でできるようになった。そこから流れを作り自分たちのリズムでゲームを進めることができた。