盛和子さん、吉田安敬さんの掛け合いに爆笑と歓声 盛芸能の民謡ショー、3年ぶり「初輿し」 沖縄・うるま


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 【うるま】うるま市のイオン具志川店で1日、ラジオ沖縄の人気番組「暁でーびる」の盛和子さん、吉田安敬さんによる「盛芸能」民謡ショーが開催された。盛芸能の「初興し」は毎年恒例だったが、コロナ禍のために3年ぶりの開催となった。久々の元旦公演に、開演の1時間前から多くのファンが待ちわび、根強い人気があることを証明した。

大いに盛り上がる盛和子さん、吉田安敬さんによる「盛芸能」民謡ショー=1日、うるま市のイオン具志川店

 幕開け舞踊は「玉城流 華豊の会」による祝儀舞踊「鳩間節」「太鼓ばやし」「黒島口説」が披露された。民謡ショーでは、和子さんと安敬さんによる「打ち合わせなし」の即興による、洗練された会話の掛け合いで会場を笑わせた。

 和子さんは、しっとりと「平和の願い」「新デンサー節」を歌った。第32回新唄大賞でグランプリを受賞した、盛芸能の仲村咲さんは受賞曲「かくり花」を披露した。吉田涼音さん、有紀音さんがかわいらしく「ミンサー小」「わったーかなしーぐわ」を歌い上げ、「丘の一本松」では父と良介のウチナーグチのやりとりを見事に演じきり、会場からは大拍手が沸き起こった。

 「三村踊り」では、替え歌で和子さんと安敬さんが、親子オーエー(けんか)で、お互いを罵倒する様子が会場を大爆笑に巻き込んだ。「豊年でーびる」では観客も一緒にカチャーシーで喜びを表現した。盛芸能の新春公演は3日にイオン那覇店でも行われた。
 (池辺賢児通信員)