ハンド、神森中が男女優勝 男子は選抜連覇へチーム一丸 女子は成長を実感 強敵に雪辱を果たす 県中学校新人大会


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男女優勝した神森=9日、ANA ARENA浦添(大城直也撮影)

 ハンドボールの第19回浦添市長杯争奪第50回県中学生新人大会(第18回春の全国中学生選手権県予選)最終日は9日、ANAアリーナ浦添で決勝が行われ、男子は神森が27―24で東風平に競り勝って2連覇を飾った。優勝は20度目。女子も神森が19―15で浦西に勝利し、3年ぶり13度目の栄冠を手にした。神森は男女で春の全国選抜大会(3月・富山)への出場を決めた。準優勝と3位シード決定戦に勝利したチームは九州大会(3月・沖縄)の出場権を得た。

 全国大会2冠の力を引き継ぐ神森が先輩たちに負けじと底力を発揮し、接戦を制して連覇を成し遂げた。新チームで全県大会は9月の秋季に続く優勝。目標に掲げる全国選抜連覇に向け、第一関門を突破した。

 「個々の能力が高かった」(山内昌悟監督)という上の世代とチームの色は変わるが、試合ごとに成長する姿は重なる。準決勝の浦西戦は2点差の競り合いを勝ちきった。決勝の東風平戦も後半に追い付かれ、一時は逆転を許したが、一丸で勝利をたぐり寄せた。

 先輩と全国制覇を経験した主将で司令塔の豊平琉翔とエースの小波津和史がチームの柱。準決勝に続き決勝は、視野が広く運動量が豊富な豊平に頼る場面が多かった。しかし後半に豊平がけがで離脱。そこからは小波津が縦への突破を試み、交代で入った1年の洲鎌広成が躍動した。連動するように各選手が積極的にプレーし、勢いにつなげた。

 豊平は「試合中に悪いところを修正し、やってきたことを出せた。一人一人のパワーは高くないけど一丸で全国制覇へ突き進みたい」と力を込めた。チーム力で成長を続けていく。 (謝花史哲)

女子・神森 成長実感、強敵に雪辱

 女子の神森は負け続けていた浦西に雪辱し、3年ぶりに頂点に立った。新チームになって2戦2敗の相手に前半5点を先行し、後半も点の取り合いに負けずリードを守り切った。南武志監督は「苦しい時に強い気持ちを出せるようになった」と勝因を挙げ、奮闘をたたえた。

 9月の秋季、11月の地区新人で踏ん張りきれず敗れていた。

 悔しさをばねに主将の當間陽乃香ら2年生を中心に課題を見つめ、1年生も着実に成長。決勝は1対1に強い當間が11得点と引っ張り、追い上げられた後半はGK石田穂の香の好セーブが光った。

 當間は「優勝が遠ざかっていたので、とてもうれしい。男子の全国2冠を目標に頑張ってきた。私たちも取りたい」と全国に挑む。