夢は日本でプログラマーに ミャンマー人学生を受け入れ 那覇市の日本語学校が学費負担


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多国籍な学生と一緒に入学式に参加するミャンマー人留学生のミテさん(後列右端)=10日、那覇市田原の国際言語文化センター付属日本語学校

 国際医療NGOジャパンハートがミャンマーで運営する養育施設ドリーム・トレインの学生ミテさん(21)が10日、那覇市の国際言語文化センター付属日本語学校(ICLC)に入学した。同校がジャパンハートを通じてミャンマー人学生を受け入れるのは初めて。学費は同校が全額負担する。

 ドリーム・トレインは貧困などに苦しむ子どもなどを受け入れる里親制度の養育施設で、小学生から大学生までを受け入れている。

 ミテさんは少数民族アカ族で、貧しい村に生まれた。きょうだいが多く、生活が困窮していたが、学習意欲が高く、両親は勉強ができる環境を求めて同施設にミテさんを預けたという。

 ミテさんは日本の文化に興味を持ち、施設内でも日本語を勉強していた。日本でプログラマーになることが夢という。「日本文化のいいところをもっと知りたいし、ミャンマーや優しいミャンマー人のことも知ってもらいたい」と話している。

 ICLCはこれまでにもシリアやウクライナなどの学生も受け入れ、支援している。
 (稲福政俊)