無敗牛が結びで対決、黒獣王と伊良皆圧送阿紋努愛 15日に成人祝い闘牛 沖縄・うるま市


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 【うるま】平成14・15年生成人祝い大闘牛大会(古堅闘牛組合主催、琉球新報社共催)が15日午後1時、うるま市の石川多目的ドームで開かれる。無敗牛同士の対決となる結びの一番は、黒獣王と伊良皆圧送阿紋努愛が登場する。強烈な割り技がある黒獣王に対し、多彩な攻撃を見せる阿紋努愛がどう臨むか注目が集まる。入場料は、男性3千円、女性2千円、中高生千円、小学生以下は無料。

黒獣王
伊良皆圧送阿紋努愛

 黒獣王は、強烈な割り技を放つ徳之島産の強豪牛だ。徳之島からの戦歴を含め、8勝無敗。2018年の徳之島全島大会が初戦で、当地で3連勝を挙げた。20年の具志川大闘牛大会が沖縄初戦で、強烈な割り技で強豪牛の田空羚睦を一蹴した。その後も、全勝工業カキヤー(元東山カキヤー☆大芽號)や闘将弁慶など実力牛を次々と下し、着実に星を伸ばしている。

 対する伊良皆圧送阿紋努愛は、掛け技、割り技、腹取り攻撃と多彩な荒技を繰り出す沖縄本島産の赤毛牛だ。初戦は21年の胡屋闘牛大会で、初戦にもかかわらず結びの一番で登場し、わずか1分8秒で初優勝した。次戦は大ベテラン牛の徳田アコー相手に16分の長期戦を展開し、勝利をもぎとった。戦歴は2勝無敗。

 封切り戦では、炎鵬と葵冠が対戦する。炎鵬は、掛け技から、一気に腹取り攻撃を繰り出すスピード攻撃を得意とする。徳之島でデビューし、当地での戦歴は3勝1敗。沖縄初戦は、22年の秋の全島大会で、スピード攻撃で楚南白虎を横転させる圧巻の強さを見せた。

 一方の葵冠は、上向きの角を使っての攻防戦を得意とする徳之島産の花形牛だ。沖縄移籍後は、順調に白星を伸ばし、たっちゅー、まんぷく大虎號、玉村105号を相手に3連勝を挙げている。
 (平川康宏通信員)