安保3文書「協力を」沖縄防衛局が宮古島市長に説明 ミサイル配備「具体的に決まっていない」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
座喜味一幸市長(左から2人目)に安保3文書改定などを説明する沖縄防衛局の小野功雄局長(右端)=11日午後、宮古島市役所

 【宮古島】沖縄防衛局の小野功雄局長らは11日、宮古島市役所に座喜味一幸市長を訪ね、安保関連3文書改定など南西諸島の自衛隊配備強化を巡る政府の方針について説明した。座喜味市長によると反撃能力(敵基地攻撃能力)を担う長距離射程ミサイル配備について小野局長は「具体的に決まっていない」などと説明した。

 説明会は冒頭のみ報道陣に公開された。小野局長は「わが国を巡る安全保障環境は厳しい。領土、領海、領空を守るため3文書にのっとって対応したい」などとして座喜味市長に協力を求めた。

 説明会後、座喜味市長は報道陣の取材に、宮古島への長距離射程ミサイルの配備について「今後、実施する計画があれば速やかに丁寧な説明を行うよう求めた」とした。

 また座喜味市長からは下地島空港など民間インフラについて、平時の自衛隊利用について説明を求めたとして「港湾も含めて平時における活用については国で議論を詰めていくという状況にあるようだ」とした。
 (佐野真慈)