レギュラー争いに意欲 FC東京の徳元、野澤が地元・沖縄キャンプで汗 「念願のJ1、早く試合を」「自分のプレーを見詰め直したい」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
J1での挑戦に向けて、沖縄キャンプで汗を流すFC東京の徳元悠平=10日、かいぎんフィールド国頭(大城三太撮影)

 新シーズンに向けてキャンプを開始した県勢Jリーガーが、今季の飛躍を誓いトレーニングに励んでいる。J1のFC東京に加入した糸満市出身のDF徳元悠平(27)(那覇西高―城西国際大出)は目標としていたJ1でのプレーを心待ちし、調整に余念がない。宜野湾市出身のGK野澤大志ブランドン(20)(宜野湾中―第一学院高出)は期限付き移籍からチームに復帰し、レギュラー争いに意欲を燃やす。キャンプは24日まで行われる。
 (大城三太)

念願のJ1「早く試合を」 DF徳元

 徳元悠平は昨季、J2ファジアーノ岡山で42試合中31試合に出場し、リーグ3位に貢献した。FC東京からオファーを受け、今季から念願のJ1でプレーする。チームの印象を「攻撃的で止める蹴るの基本がうまい。プレススピードも速い。頭をずっと回転させないといけない」と語る。「対人プレーの強さを生かし、攻撃に多く参加してチャンスをつくりたい」と意気込む。

 新チームに自然と溶けこんでいる様子で、チームメートとのコミュニケーションは「基本的にいつも笑っているんで。特に問題ない」と常にオープンで接している。「プレーがうまいし、頭がいい。足の速さに衝撃を受けた」という仲川輝人がチームメートとなり、刺激を受けている。同じ岡山からJ1セレッソ大阪で昨季からプレーする、うるま市出身のMF上門知樹(与勝高出)の名を挙げ、「対戦するのが今から楽しみ」と目を輝かせる。「ロングスローも自信がある。不安よりもわくわくが大きい。早く試合がしたい」と闘志を燃やした。

自分のプレーを見詰め直したい/GK野澤

期限付き移籍からチームに復帰し、意気込むFC東京のGK野澤大志ブランドン

 GK野澤大志ブランドンは、いわてグルージャ盛岡での期限付き移籍からチームに復帰した。42試合中22試合に出場したが、チームはJ3降格を味わった。

 「昨季は自分にとって転機となった時期。大切なことを学び、大きな経験をしてきた」と振り返り、「覚悟を持ってチームに戻ってきた」と決意する。「1人でゴールは守れない。GKは味方に連係を要求する守備のリーダーということを学んだ。自分のプレーを見詰め直したい」と苦い経験を糧に成長を誓う。いわてを離れたが「たくさんの人に出会って、地方の居心地の良さも感じた。岩手に感謝している。その気持ちを忘れることなくやっていきたい」と思いがあふれた。

 「自分がどういう立場にいるかを考えて戻ってきた。これまでは4番手のGKで居心地良く感じていた。今は、こんなところにいてはいけないという気持ち。試合に出て勝利をつかみたい。練習に対する姿勢、いろんな人に支えられているという気持ちを持って、細かいところでこつこつと忠実にやっていく」と思いを込めた。