キングス3連勝 TKbjリーグ第10戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=7勝2敗)は1日、島根県の松江市総合体育館で島根スサノオマジック(同7位=5勝4敗)と第2戦を行い、59―54で勝利して3連勝とした。

前半は両チームがリズムに乗れないロースコアの展開になった。キングスは金城茂之の速攻やイバン・ラベネルのインサイドなどで点を重ねたが、シュートがリングに嫌われる時間が長く続いた。島根はキングスの守備の前に難しいシュートを打たされ、ターンオーバーも続いて流れをつかめなかった。28―21と低空飛行のまま迎えた後半も両チームがスコアを伸ばせなかった。キングスは岸本隆一の3点弾などでわずかにリードを保ったが、島根はフリースローを沈めて詰め寄った。第4クオーター(Q)は島根の勢いが増してクロスゲームになったが、キングスは勝負どころで金城が3点弾を沈めて逃げ切った。キングスは7、8の両日、沖縄市体育館にライジング福岡を迎えてホーム2連戦を行う。(観客1802人)

琉球ゴールデンキングス(8勝2敗)
59―54(11―8,17―13,15―13,16―20)
島根スサノオマジック(5勝5敗)

敵地で連勝は大きい
 伊佐勉監督(キングス)の話 島根のホームで連勝できたことは非常に大きい。大阪、滋賀とアウェーのゲームを1勝1敗で終えていたので、これで1つの自信になる。ゲームの内容では、オープンシュートの確率を上げない限り、今日のようにロースコアな展開になってしまう。

キングス、シュート決まらず辛勝
 アンソニー・マクヘンリーからボールを受けた金城茂之が3ポイントシュートを放った。試合時間は残り35秒。島根に同点とされた直後だった。好調を維持している金城のシュートはきれいにリングを突き抜け、苦しむチームに貴重な3点をもたらした。
 勝負を分ける重要な場面で強さを見せた一方で、得点力不足は明らかだった。2ポイントの成功率は41・5%。敵の守備を振り切ったノーマークのものも含め、半分以上の2点シュートがリングにはじかれた。島根の2ポイント成功率が27・1%にとどまったことで敗戦だけは免れた。ただ、すべてのクオーター(Q)で10点台のスコアにとどまり、金城は「自分たちのリズムでゲームを展開できず、オフェンスも自分たちで難しくした」と反省する。
 第4Qは開始から約5分でわずか5得点にとどまり、攻撃の勢いが増した島根に一時リードされた。それでも喜多川修平がアシストで仲間を引き立て、粘り強く接戦に持ち込んだ。喜多川は「クロスゲームの中で勝てたことはチームにとってプラスになった」と一定の手応えもあった様子だ。
 大阪、島根と続いたアウェー4連戦の結果は3勝1敗。強敵との戦いで白星が先行したことは一つの成果だった。その中でも課題は多く見つかり、金城は「ホームゲームまでに修正する」と決意を述べた。