【名護】1960年3月に沖縄県立名護高校を卒業した第15期卒業生で、当時3年6組だったクラスメートでつくる「赤鬼会」。卒業の約2年後から年1回、懇親忘年会(クラス会)を開き、絆を深め続けて約60年になる。コロナ禍で自粛した2年間があったが12月17日、名護市内のカフェ「てぃーだ」で3年ぶりに会を開いた。メンバーは「100歳まで絶対に続けよう」と思いを強め、健康で再会することを約束した。
メンバーが高校2年だった1958年、名護高校は普通科のほかに被服科や商業科など6課程があった。メンバーは電気・機械科の工業コースに在籍し、2・3年は組替えがなく41人の男子クラスだった。赤鬼会のメンバーは現在約20人。コロナ禍前は県外から足を運ぶ人や、夫婦同伴での参加者もいたという。今回は8人が集まった。
メンバーは80歳を過ぎた。病気で亡くなったり、コロナの影響を受けて他界したりした仲間もいるという。会の冒頭で仲間を思い黙とうをささげた。会ではそれぞれの近況を報告し合い、参加できなかったメンバーの情報を共有したほか、昔話に花を咲かせた。
会長の岸本清さん(81)は「1年が待ち遠しく、年1回だが顔を合わせることができてうれしい。高校時代はやんちゃが多かったが公務員や銀行員、議員など社会に出てかなり頑張り、活躍してきた。絆が深く、誇れる仲間だ」と話した。
メンバーの福地治明さん(81)は「困った時に『助けて』と言えて、実際に助けてくれるメンバーだ。弱みも強みも見せられる」と目を細めた。
(中川廣江通信員)