【中国時報】光緒帝はヒ素中毒死 遺骨から検出


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 5年間にわたり清朝最後の皇帝・光緒帝の死亡原因を調べていた中国国家清史編纂(さん)委員会はこのほど、遺骨や遺髪、服飾品などから通常の2千倍を超すヒ素が検出されたことから、光緒帝の死因はヒ素中毒であると結論付けた。

 調査したのは、遺髪2束と肩甲骨、肋骨(ろっこつ)、背骨など7カ所の遺骨、遺体が着用していた衣類5点だ。いずれの部位や遺物などからも、高濃度のヒ素が検出された。衣類については、遺体が腐敗して体液が流出し、衣類にヒ素が付着したものと分析している。
 光緒帝の死亡原因については、死後100年以上にわたり謎とされてきたが、今回の調査で真相が明らかになった。墓は盗掘に遭い、副葬品は遺失したとされてきたが、調査でひつぎの下の穴から200点以上の宝石類も発見されている。