テラス、高さに屈す 北国銀行に20-40 守備崩され、速さ対応できず 日本ハンドボールリーグ女子


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)女子のザ・テラスホテルズは14日、名護市の21世紀の森体育館で今季13戦目を行い、北国銀行に20―40で敗れた。前半は攻守で粘ったが9―16で折り返した。後半はペースを握られ、高さとパス回しの速さに翻弄(ほんろう)され、連続失点で点差を離された。通算成績は2勝11敗の勝ち点4。次戦は1月22日、大阪の玉手山学園総合体育館で大阪ラヴィッツと対戦する。

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▽女子
北国銀行(26)
 40―20(16―9,24―11)
ザ・テラスホテルズ(4)

 【評】高さを生かしつつ、速いパスの連係から揺さぶりをかける北国の攻撃に翻弄(ほんろう)され、後半になるに連れて失点を重ねた。テラスはカウンター攻撃の重要な場面でのパスミスも響いた。中央から意表を突くパスや、駆け上がってきた選手が交差する動きなどは有効だった。


 前半序盤こそ、食らいついて互角の戦いを見せたが、9分過ぎからの連続6失点で流れを引き渡した。中央で高い壁をつくる北国守備に対し、攻撃の中心となっていた上地涼奈が遠めからシュートを打たざるを得ない展開が続き、得点から遠ざかった。7点ビハインドで迎えた後半は守備を完全に崩された。フェイントを交えて頭上からのパスを通されたり、個人技で切り込まれたりと、速いパス回しからの突破に対応できなかった。

ザ・テラスホテルズ―北国銀行 前半、ディフェンスをかわしてシュートを決めるテラスホテルズの樋口怜於奈=14日、名護市の21世紀の森体育館(小川昌宏撮影)

 8得点と奮起し、チームを鼓舞したのが樋口怜於奈だった。後ろから走り込んでパスを受けての得点や、ゴール前で固い守備陣の隙を突くバウンドパスで突破口を切り開いた。

 中山朋華主将がひざのけがのため、年末から戦線を離脱し戦力がダウンした。来季開幕へ間に合わせようと、早い段階での手術を決断したという。

 新主将を任された桑原美紗季は「粘り強さや経験値の差が出た。試合を通して、もっとできることがあった」と力の差を痛感している様子だった。次戦、最下位の大阪ラヴィッツ戦は負けられない試合として挑む。

 今季残りは7試合。樋口は「どんな形でもまずは勝つことが大事」と3勝目を目指す。

(大城三太)


点差以上に収穫あった

 東長濱秀作監督の話 8連覇中で今季無敗の北国に過去の対戦で11点しか取れなかったが、今日は20点取ることができた。失点が増えたのは課題だが、点差以上に収穫はあった。ボールと人が一緒に動く戦術に取り組んできて、出せた部分もあった。後半はスタミナが落ちた。