沖縄科学技術大学院大学の新学長にマルキデス氏 初の女性、ノーベル化学委員会委員など歴任 6月に就任


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カリン・マルキデス氏

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)は17日、2022年末に退任したピーター・グルース学長兼理事長の後任に、スウェーデン人のカリン・マルキデス氏(71)を任命すると発表した。6月1日に就任する。OIST3代目の学長兼理事長で、女性は初めて。グルース氏の退任後、現在はOIST理事のアルブレヒト・ワグナー氏が臨時で学長兼理事長を務めている。

 マルキデス氏はストックホルム大学で分析化学の博士号を取得。アメリカのブリガムヤング大学研究員や、スウェーデンのウプサラ大学教授、スタンフォード大学客員教授、スウェーデンのイノベーションシステム庁「Vinnova」副長官、同国のチャルマース工科大学学長兼理事長などを歴任した。ノーベル化学委員会の委員や、2019年7月からはアルメニア・アメリカン大学の学長も務めた。

 マルキデス氏は「OISTの教員、研究員、学生、職員からなる、インスピレーションと魅力に富んだコミュニティーに加わることは大変楽しみであり、大学の将来に対してしっかりと貢献していきたい」とコメントを発表した。

(嘉数陽)