J1浦和の知念「結果残し、沖縄のファンに恩返ししたい」 地元キャンプ レギュラー獲得へ闘志


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
J1浦和レッズでの2季目に向けて始動した知念哲矢=13日、金武町フットボールセンター(大城三太撮影)

 沖縄でキャンプを始動させたJ1浦和レッズ2季目となる那覇市出身のDF知念哲矢(25)(石田中―長崎総合科学大付高―近畿大出)がレギュラー獲得へ闘志を燃やしている。金武町フットボールセンターで練習に汗を流し、昨季を振り返るとともに2023シーズンの抱負を語った。キャンプは29日まで。

 J1初挑戦の年となった昨季、リーグ戦34試合中9試合に出場。フル出場は4試合にとどまった。「出場機会がなかなかつかめなかったが、その中でもゲーム展開の速さやレベルの高さを実感できた。経験を積んでいけば問題なくやっていけるという自信もつかんだ」と感触を語る。精神的な強さも身に付けた。「出場できない時期は環境や人のせいにしがちだが、自分にベクトル(方向)を向けて、腐らずにやってきた。足りていないと思う部分を試行錯誤してきた」と地道に技量を磨いてきた。

 印象に残っているのは、先発出場した昨年9月の柏レイソル戦。「出場チャンスが回ってきて、ここで結果を出さないと」と、緊張感を持って臨み、J1初得点を挙げてチームの勝利に貢献した。

 昨季のチーム成績は9位。監督交代もあり、マシエイ・スコルツァ監督の下、新たなチーム体制で戦術理解に余念がない。守備の要のセンターバックとして「あと一歩を詰める技術が大事。簡単なミスをなくしシンプルにプレーしたい。ロングキックも有効に使いたい」と成長を誓う。

 沖縄から応援するファンに向けて「去年とスタート地点が違う。多くの試合に出て結果を残し、皆さんに恩返しがしたい」と心強かった。
 (大城三太)