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プロバスケットボールBリーグ1部西地区3位の琉球ゴールデンキングスは18日、沖縄アリーナでファイティングイーグルス名古屋(同5位)と今季第30戦を行い、76―64で勝利した。通算成績は22勝8敗で順位は3位。キングスは今村佳太、岸本隆一の連続3点弾など外からの攻撃が機能し、前半を36―25で折り返す。後半はFE名古屋の3点弾が決まり始め、点差を縮められるも、インサイドでジョシュ・ダンカンやアレン・ダーラムのシュートが決まり、振り切った。次節は21日、川崎市とどろきアリーナで川崎ブレイブサンダースと戦う。
チームトップのリバウンドと得点をマークしているジャック・クーリーを欠く中で、昨年11月に練習生から選手契約をした植松義也がリバウンドで存在感を見せた。
ビッグマン3人を擁するFE名古屋に対し、試合序盤からアレン・ダーラムやジョシュ・ダンカンがインサイドでリバウンドを試みるも、相手のマークなどで外へ追い出されてしまい、ペイントエリアに入ることは難しかった。
ダンカンのファウルが重なったこともあり、植松がコートへ。「自分がやることをやるだけ」とディフェンスとリバウンドで相手外国人選手に体を当てながら、ゴール下で相手攻撃のチャンスを摘み取っていった。さらに第2クオーター(Q)にブロックを決めると会場もどっと沸いた。
第4Qは激しい当たりでファウルを取られ、フリースローを与えるピンチもあった。しかし、この日から許容された観客のブーイングもチームを後押し。相手は5本もフリースローを外した。
チーム内の競争も激しく、なかなか出場時間は少ない。それでも桶谷大HCは「連戦もある中で必要になってくる存在」と期待を込める。ディフェンスでは見せたものの得点がなかった植松は「外からしっかり得点していきたい」と攻撃でも活躍を誓った。
(屋嘉部長将)
キングス 22勝8敗
76―64(15―14,21―11,19―24,21―15)
FE名古屋 18勝12敗
【評】インサイドの中核を欠いたキングスだったが、相手ビッグマンにはマンツーマンだけでなくゾーンディフェンスも入れながら、簡単に得点をさせなかった。攻撃では今村佳太や岸本隆一のドリブルシュートなどが決まり、インサイドではアレン・ダーラムやジョシュ・ダンカンがしっかり決め、逃げ切った。
次につながる勝利
桶谷大HC(キングス)の話 ジャックがいない中、ステップアップしないといけない試合で選手が表現してくれた。こういう勝ち方は次につながる。成長を見せた試合だった。
もっと成長したい
川辺泰三HC(FE名古屋)の話 リバウンドゲームになると思っていたが、前半負けてしまったことが大きい。ディフェンスでのエラーが出て、自分たちの自滅になってしまった。いい時間帯もあったので、オフェンス、ディフェンスともにもっと成長したい。