防衛相「下地島空港も含む」と自衛隊の利用意向で明言 「住民意向踏まえる」とも説明 


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
浜田靖一防衛相(資料写真)

 【東京】浜田靖一防衛相は20日の閣議後会見で「自衛隊が平素から多様な空港を柔軟に利用できることが重要」との考えを示し、その対象に宮古島市の下地島空港も「含める」と明言した。

 民間航空以外の目的で下地島空港を使用しないことを確認している「屋良覚書」を踏まえ、「自衛隊機による利用については地元住民の意向など地域の個別事情を踏まえる必要がある」とも語った。

 2022年末に決定した新たな国家安全保障戦略で掲げた公共インフラの整備や自衛隊の利用拡大について「今後、関係省庁間で積極的に議論していく」と述べた。

 一方、米軍の下地島空港利用を巡る防衛省の今後の対応については「安全性を最大限確保することや地元への影響を最小限にとどめることなど、配慮を米側に求める」と答えた。屋良覚書を巡る対応は言及しなかった。

 米海兵隊は13日、今月末に下地島空港を訓練で使用するとして県に「空港使用届」を提出していたが、19日に使用は見送ると県に連絡している。

(明真南斗)