【沖永良部】鹿児島県知名町余多の沖永良部高校で9日、ボクシング教室があった。同島でボクシングを学ぶ小学5年から高校1年までの7人を、岡澤セオン選手と荒竹一真選手が指導した。
岡澤選手は2021年に世界選手権ウエルター級で金メダル、荒竹選手は22年にASBCアジアエリート男女ボクシング選手権大会で銀メダルを獲得している。子どもたちは世界で活躍するボクシング選手と汗を流した。
荒竹選手の父でWild.bスポーツジム会長の荒竹俊也さんと、同校ボクシング部コーチの種子島公彦さんとのつながりで、今回の指導が実現した。俊也さんは「社会貢献になればうれしい」と話す。
岡澤選手は「島外の人と対戦する機会が少ない中、好きじゃないとできない。子どもたちの姿を見てボクシングは本当に良いスポーツだと思った」と振り返る。荒竹選手は「自分も小さい頃にこうして教えてもらってきたので、恩を返していきたい。これから県大会もあるのでみんなの活躍が楽しみ」と期待を込めた。
参加した和泊小学校5年の新納佳都さんは「いろいろとボクシングのテクニックが分かって良かった。たくさん褒めてくれてやる気も増した」と喜びの声を上げた。
(ネルソン水嶋通信員)