新海誠監督が沖縄で「すずめの椅子」を手に登場 「震災、海外に知らせたい」 映画「すずめの戸締まり」舞台あいさつ


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シネマQで舞台あいさつする新海誠監督=21日、那覇市(又吉康秀撮影)

 昨年11月から公開されている新海誠(しんかいまこと)監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」の公開記念舞台あいさつが21、22の両日、沖縄県のシネマQ、シネマライカム、ユナイテッド・シネマPARCOCITY浦添で開かれ、上映後に新海監督が登壇した。

 今回が初来県。21日、シネマQの舞台あいさつで新海監督は、劇場スタッフお手製の作中に登場する「すずめの椅子」を手に登場し「公開から2カ月たってもたくさんの方が来てくれて本当にうれしい」と喜んだ。

 作品の構想が生まれたきっかけや制作過程などを語った。登場人物の一人で扉を探している青年・宗像草太の生アフレコを新海監督自ら迫力あふれる声で披露。観客からの質疑応答に応じ、満席となったアニメファンから拍手が沸いた。

 今後は海外で公開を控える。新海監督は「東日本大震災の出来事を含めて海外の人にも知ってもらいたい。皆さんの声に導かれるようにして、今回の映画も一緒に作ってきた感覚があるので、この先の映画を応援してもらえたら」と語った。 (田中芳)