学童クラブ問題、保護者9割が支援継続を求める 浦添市の方針に「反対」 保護者会アンケート


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明徳学園を巡る市の方針について話し合う当山学童クラブの保護者ら=18日、浦添市当山

 【浦添】浦添市立当山小学校区で学童クラブ4施設を運営する明徳学園(金城美紀代表)が来年度から市管理の1施設を利用できなくなる問題で、学童クラブの保護者会は19日までに全保護者を対象に実施したアンケートの集計結果をまとめた。回答した保護者の92%が補助金の打ち切りや施設利用を認めない市の方針に「反対」と回答し、賛成はゼロだった。保護者会はアンケートの結果を受け、改めて市に対して学園の存続や補助金の継続などを求めていくことを確認した。

 アンケートは10日~15日に実施。対象者は現在、明徳学園が運営する当山学童クラブに児童を預ける保護者で、新1年生を除く在籍児童132人に対して88件の回答が寄せられた。

 市は施設利用を認めない主な理由に「無効な雇い止め」があったことを挙げているが、保護者からは「雇い止めに至った経緯を見てほしい」「労働審判で解決済みの雇い止めを理由とすることに納得できない」などの意見が上がった。

 市の一連の対応に関する説明責任について、84%の保護者は「果たしていない」と回答。「納得できる」との回答はゼロだった。市は現在、明徳学園に代わる新規学童運営者を公募しており、2月上旬までに事業者を決定したい考えだ。事業者が決まり次第、保護者向けの説明会を開催する意向。一方、保護者会は早期の開催を求めている。

 自由記述の欄では「保護者の意見を聞かない、説明もなく勝手に進める行政に不安です」など、さまざまな意見が寄せられた。
 (吉田健一)