海外の教育支援、活動を支援する高校生を募集 学生ボランティア「SPLEA」琉大支部


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カンボジアなどへの教育支援に取り組むSPLEA琉球大学支部の(左から)稲福奏さん、宮城美希さん、金城樺厘さん=13日、西原町の同大

 カンボジアやラオスで教育支援活動をしている学生ボランティア「SPLEA(スプリー)」の琉球大学支部が、活動を支援する高校生を募集している。現地に贈る文房具などの収集を手伝ってもらう予定だ。学校に通えない子どもが利用できる公民館「KIBOUKAN」を現地に建設予定で、寄付金も募っている。

 同団体は教育で貧困の連鎖を断ち切るために活動する全国組織。所属メンバーはカンボジアなどに渡航して現地の教員と連携し、運動会を開催したり、指導法を提案したりしている。琉球大は4年の支部長、稲福奏さん(22)、1年の宮城美希さん(19)、科目等履修生の金城樺厘(かりん)さん(23)ら約10人が活動している。

 文房具は現地で開催する運動会の参加賞として子どもたちに渡す。沖縄受験ゼミナールなどに寄付箱を設置しているが、高校生の支援を得れば収集力が増すと考え、高校生メンバーを募ることにした。参加した高校生にはボランティア証明書を発行する。

 「KIBOUKAN」建設には約300万円必要で200万円を寄付で集めるのが目標。稲福さんらは「カンボジアは小学校入学率は高いが卒業率は低い。貧困による児童労働で学校に通えなくなっている」と支援の必要性を説明した。問い合わせはメール5931splea@gmail.com。
 (稲福政俊)