田口泰士、J1目指し沖縄で始動 ジェフユナイテッド千葉 新体制の下、一致団結


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沖縄でのキャンプ初日に軽快な動きを見せるジェフユナイテッド千葉の田口泰士=23日、南城市陸上競技場(大城三太撮影)

 田口泰士(小禄中―流通経大柏高出)はJ2ジェフユナイテッド千葉で4シーズン目を迎えた。チームは23日、南城市陸上競技場で沖縄キャンプを始動した。キャンプ初日、リラックスした雰囲気のなか、笑顔を見せながら体をほぐした。昨季の成果と課題を振り返りつつ、今季に向けて決意を示す。千葉のキャンプは2月5日まで。

 チームは2022シーズン、17勝15敗10分けの10位で、目標のJ1昇格に届かなかった。田口は42試合中38試合に出場し、攻守の要としてチームを引っ張った。ゴールに迫る巧みなパスと正確なクロスを武器に攻めの起点となった。守備では鋭い予測能力を備え、中盤で相手攻撃の芽を摘むプレーが光った。

 一方で得点は1点にとどまり「目標のJ1昇格を果たせなかった。チームとして反省しないといけない」と振り返る。個人的にも結果に満足できていないようで「ゴールに直結するプレーを増やさないといけない」と自戒を込めた。

 今季から小林慶行新監督の下、新たな体制でシーズンに臨む。「フロントもチームも同じ方向を向いて変わろうとしている」と、一致団結して進化することを目指す。チームはこれまでの守備的なサッカーから攻撃的なスタイルへとかじを切る。田口は31歳となり、選手たちを束ねる役割も求められる。「選手もだいぶ入れ替わりチャレンジする年になる。攻撃的にいくので、自分に求められる役割や立ち位置もこれまでと違ってくる。やりたいサッカーや戦術をチームで理解・共有し、ピッチ上で表現する」と新たな気持ちで今季に挑む。

 昨年末には女子サッカーの高良亮子さんに招かれ、県内で開いたサッカー教室で子どもたちと触れ合った。「女子の選手がとても増えていて、うれしかった。目標としてもらえるように、子どもたちに夢を与えられるようにピッチで活躍する姿を見せたい」と思いを込めた。
 (大城三太)