那覇市長、首相に那覇港の整備を要請 官邸で面談 物価高騰の現状も訴え


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知念覚那覇市長

 【東京】知念覚那覇市長は25日に上京し、岸田文雄首相と首相官邸で面談した。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた観光業の回復を目指し、外国人観光客の受け入れ促進を図るための那覇港整備や県内の物価高騰などについて意見を交わした。面談には、国場幸之助衆院議員が同行した。

 関係者によると、知念氏らは面談で、国際クルーズ船の受け入れ強化や物資輸送の需要増加へ向けた対応などのために計画する那覇港の整備について支援を求めたほか、電気料金や物価の高騰で影響を受ける県民の現状を訴えた。

 知念氏らは、岸田首相のほか、岡田直樹沖縄担当相、斉藤鉄夫国土交通相とも面会した。

 岡田、斉藤両氏には、(1)那覇港管理組合による2022年度末の港湾計画改訂に向けた技術的助言などの支援(2)新港ふ頭地区の貨物船用岸壁1バースの早期整備(3)臨港道路若狭港町線の整備促進(4)防災・減災、国土強靱(きょうじん)化対策の推進・支援―の4点を求める要請書を提出した。
 (安里洋輔)