沖尚、センバツ勝利へのカギは?チームの戦力を分析


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春の甲子園出場が決定し、笑顔がはじける沖尚野球部員ら=27日午後、那覇市国場の沖縄尚学高校(ジャン松元撮影)

 持ち味は切れ目のない打線と勝負どころでの決定力だ。沖尚は県秋季大会のチーム打率4割3分2厘の攻撃力で頂点に駆け上がった。九州大会も毎回2桁安打のチーム打率3割8分4厘で打撃力が光り、バント技術も高かった。

 チームを引っ張るのはリードオフマン知花慎之助。九州大会は打率、出塁率がいずれも7割を上回る活躍だった。

 主軸を担う玉那覇世生や仲田侑仁、川満渚生は知花とともに早くから出場機会を得るなど経験値を積み頼もしさを増してきた。九州大会はサヨナラ打などで勝利に貢献した主将・佐野春斗のリーダーシップと勝負強さも目を引く。

 投手陣は右腕の東恩納蒼を主戦に照屋希空、儀部皓太朗らが控える。東恩納は変化球が巧みで粘りもある。しかし九回に逆転負けを許した明治神宮大会では制球力の課題が浮き彫りになった。県大会は堅守を保ち攻守がかみ合ったが、野手の返球力やボールさばきなどはまだ弱さも見られる。

 選抜大会に向けては投手力の底上げや守りの精度をどれだけ高められるかが鍵を握る。
 (謝花史哲)